2020藤田医科大数学解説 大問1(6) (東大合格請負人 医学部受験生 時田啓光 合格舎)
こんにちは
東大合格請負人の時田啓光です。
今回は、藤田医科大の数学 大問1の(6)の解説です。
来年の医学部受験生はぜひチャレンジしてください。
理系の難関国立大、私大を目指す人にとっても学びが多い問題です。
一発で図が描ける人からすると、回りくどいなーっと感じるかもしれませんが、
試験本番で受験生が無理なく回答できるレベルを想定して
模範解答をつくっていますので、そういう風に活用して下さい。
(6) x^2-1+3 cos2πx=0の実数解の個数を求めよ。
(2020藤田医科大)
解答に至るまでの考え方
この式を見ると、xに関する2次関数の部分とcosの三角関数の部分が
あって、これらを同時に考えるのが難しそうです。ですので、
両者を左辺と右辺に分けて考えましょう。(与式)を変形すると、
3 cos2πx=-x^2+1
∴cos2πx=(-x^2+1)/3
この式が成り立つ実数解xを求めるので、グラフを描いてy=cos2πxと
y=(-x^2+1)/3 との共有点を探せば良い。
(ステップ1)
まず、グラフに描くのが簡単な
y=(-x^2+1)/3 を描いておきます。
y軸対称で、 (x,y)=(0, 1/3),(±1, 0)を
通ることが分かります。
(ステップ2)
y=cos2πxのグラフを考える。
一般的に cosxのグラフはy軸対称なので、
これはy=(-x^2+1)/3も同じ。なので、 x>0の場合を
調べれば、共有点の個数は分かる(2倍すればいい)
続いて、 y=cos2πx が通る点を求める。
y=(-x^2+1)/3を参考にすると、
x=0, 1のときは値を求めやすく、
比較しやすいので、それぞれ求めておく。
x=0のとき、 y=cos0=1
x=1のとき、 y=cos2π=1
これをみると、 x=0からx=1までで
y=cos2πx は1周期分動いていることが分かる。
以上から、 0≦x≦1の範囲では右図がかける。
(ステップ3)
(ステップ2)の流れの続きで、
どこまで調べるかというと、
y=cos2πx の下限 つまり、
(-x^2+1)/3=-1を求める。
∴ x=2 これをy=cos2πxに代入すると
y=cos4π=1となるので右図が
描ける。よって、共有点が4つなので、
x<0の場合も合計すると、
求める実数解の個数は8つ ・・・(答)